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映画 食われる家族 ネタバレ感想

食われる家族
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食われる家族

建築士のソジンの前に、25年間も行方不明だった妹と名乗る女が現れる。確かに妹っぽくもあるが、確信は持てないソジン。両親と娘、妹(自称)と共に暮らすなかで、少しずつ家族の様子が変わってくる。自称妹に何かあると感じるソジンはいろいろジタバタする中で、孤立無援の状況に陥っていく――ネタバレあり。

―2021年公開 韓 103分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:2020年本屋大賞翻訳小説部門1位の『アーモンド』の著者ソン・ウォンピョンの商業映画監督デビュー作。半年前、妻を交通事故で亡くし、一人娘のイェナと共に実家で暮らすソジンの前に、25年前に行方不明になった妹ユジンを名乗る女が現れるが……。出演は「無双の鉄拳」のソン・ジヒョ、「悪人伝」のキム・ムヨル。『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映(KINENOTE)

あらすじ:半年前、目の前で起きた轢き逃げ事件で妻を亡くしたソジンは、一人娘のイェナを連れ、年老いた両親と実家で暮らしていた。そんなソジンの元に、25年前に行方不明になった妹のユジンが見つかったとの連絡が入る。ユジンを名乗るその女は、DNA鑑定でも血縁関係が証明され、両親は二度と会えないと思っていた娘の出現に喜び、イェナも優しく美しい彼女に懐いていく。しかし唯一、そこに不穏な空気を感じ取ったソジンは、長年実家で働く家政婦のファンにユジンを探るよう依頼。ところが、ファンはユジンと出掛けた後、突然退職を願い出て、消息不明になってしまう。そして、ユジンの知り合いの夫婦が、新しい家政婦として住み込みで働き始めるが……。(KINENOTE)

監督・脚本:ソン・ウォンピョン
出演:ソン・ジヒョ/キム・ムヨル/イェ・スジョン

ネタバレ感想

適当なネタバレあらすじ

レンタルで鑑賞。作品のあらすじを適当に紹介しながらネタバレしていくと、ソジンは仕事に没頭してて、妻子はけっこうほったらかし気味だが自覚はない。ある日、車で出かけてる時に妻を事故で亡くしてしまい、それ以降は精神的に不安定になってしまう。しかも、娘のイェナも母を亡くしたせいか、ソジンになつかなくなっていた。

実の両親の家に世話になっていたソジンは相変わらずイェナと冷めた関係を続けていて、それが重荷になっている。そんなときに、25年前に失踪して以来行方不明になっていた妹のユジンが家を訪ねてくる。妹だと確信できないソジンであったが、彼女はイェナや両親には友好的に迎えられていた。

その後、いろいろあって、家政婦が急遽退職することになってからというもの、両親やイェナはユジンに頼りっきりになり、本当の家族のような関係になっていく。母の介護要員をユジンの知り合いが務めるようになるなど、家族の関係が深まっていくほどに、疎外感を抱くようになるソジン。それは彼がユジンを実の妹だと認めきれないことにあった。しかも、そのせいでより精神が不安定になっていく。

ソジンがいろいろ独自に調べてみると、いよいよユジンは怪しい。そして、家政婦は彼が過去に暮らしていた自宅で死体となって発見されるわ、自分の奥さんをひき殺した男に襲われるわ、ソジンに困難が降りかかってくるのに、なぜか警察も家族もみんな、ユジンの味方をして自分のことを狂人扱いするようになる。

しかし、ユジンは、「選ばれた子」を神に祭り上げるカルト宗教の一員だったのだ。もともと彼女もこの教団にさらわれるかなんかして、行方不明になり、洗脳されていたらしい。そして、家族もソジンもまた、彼女の手によって徐々に洗脳されていたのだ。

その洗脳に抗って家族と娘を救おうとジタバタするソジン。いろいろあって、最後には、疑惑の妹、ユジンを葬ることに成功。カルト団体の存在が明るみになり、晴れてソジンの主張は事実として世間に認められることになったのであったーーというのが超適当すぎるネタバレあらすじ。

カルト教団による洗脳物語

レンタルで鑑賞。両親や娘が徐々に自称妹の手に落ちて洗脳されていき、ソジンが孤立していく様は恐ろしい。ただ、細部につっこみどころが多く、なんとも微妙な内容の作品だなと思った。

そもそもの事の起こりはユジンが遊園地で行方をくらました際、ソジンが目を離していたことにある。しかしまぁ、そこは彼も子どもだったし、仕方がないことだと思えるが、失踪したユジンの行方を警察が捜索できないなんてこと、あるんだろうか。

カルト教団はほかにも子どもをさらい続けていたらしく、それらの家族はみんな洗脳やらによって孤立させられていたようだが、ではなぜ、ソジンの家族は普通に25年も暮らしていられたのか。おかしくね?

しかも、ソジンの妻が死んだのもカルト教団が絡んでいたってのは良しとして、となると、教団はもとからイェナを狙っていたわけで、彼女を手に入れるためにやり方が何ともまわりくどい。ユジンのときみたいに拉致して洗脳しちゃえばそれで終わりじゃん。

にしても、これと同時期に『クローゼット』ていう最近の韓国の作品も鑑賞したんだけど、それも妻を亡くして男で一人で娘を育ててるんだけど、うまくいってない建築士の話だった。韓国ってのはモーレツに働く建築士が妻子をないがしろにしてるっていうケースが多いんだろうか(笑)。

映画 クローゼット(韓国) ネタバレ感想 悪霊VS建築士&祈祷師
引っ越し先で娘が失踪してしまい、行方を捜す建築士の男。娘の失踪には悪霊が絡んでいるという祈祷師の力を借りて、異界に連れていかれた娘の救出のためにジタバタするホラー作品。やたらと実績にこだわる祈祷師の実績が謎。
映画『トールマン』ネタバレ感想 独自の「子育て論」を押しつける慈善事業集団
中盤以降の展開になかなか驚かされた。しかも、子どもをさらうと言われる都市伝説的存在のトールマンの目撃情報が、嘘ではなく本当の情報だと思わせるところもすごいのである。てなことで、なかなか楽しめる作品でした。ネタバレあり。 ―2012年公開 米・加・仏 106分―

 

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