時間回廊の殺人
時間移動系の作品好きな立場から言うと、序盤から後半までのホラー仕立てな展開がノロくてだるい。それ以降、主人公が25年前の屋敷に時間移動してからは、それなりに楽しめた。ネタバレあり。
―2018年公開 韓国 100分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「シュリ」のキム・ユンジン、2PMのオク・テギョン主演のスリラー。1992年、ある家で殺人事件が発生。夫と息子殺害の容疑で妻ミヒが逮捕され、息子の遺体は見つからないまま懲役30年の刑に服す。25年後、仮釈放されたミヒは事件が起きた家に戻る。監督は、「ホラー・ストーリーズ」のイム・デウン。脚本は、「プリースト 悪魔を葬る者」監督のチャン・ジェヒョン。出演は、「その日の雰囲気」のチョ・ジェユン。(KINENOTE)
あらすじ:1992年11月11日。ウィルン洞34番地にひっそりと佇む家で、殺人事件が発生する。夫と息子を殺害した容疑で逮捕された妻ミヒ(キム・ユンジン)は無実を訴え、息子の遺体も見つからなかったが、懲役30年が求刑される。25年後、仮釈放されたミヒは息子を探す手がかりを見つけようと、事件が起きた家へと戻る。家は長年放置され、激しく老朽化していたが、ミヒは“あの時”と同じ何者かの気配を感じ取る。一方、受刑者のケアをしているチェ神父(オク・テギョン)は家に籠っているミヒを訪ねるが、ミヒは心を開こうとしない。ミヒを縛り付けている25年前の事件を調べていたチェ神父は、その家にまつわる驚愕の過去を突き止める。事件から25年後の同日、チェ神父はその家から出るようミヒに警告するが……。(KINENOTE)
監督:イム・デウン
出演:キム・ユンジン/オク・テギョン/チョ・ジェユン
ネタバレ感想
楽しめるんだけど、細部にはよくわからん部分も多い。例えば、あの屋敷は日本統治時代に日本の陰陽師が場所にこだわって建てたそうだが、何のために場所にこだわったのかはよくわからない。
また、25年周期でその時代に屋敷に住んでる人を神隠し的に時の流れから外れた空間に閉じ込めるのはいい。だが、どうしてあの屋敷に出てくる主人公の息子だけ年取っているの? ほかの人は閉じ込められた当時の姿形のままなのに。あと、何で彼は75年も年をとっているのか。なぜ25年ではない?
さらに、主人公が救った息子は通常ならあの空間に閉じ込められっぱなしだと思うのに、なぜ彼だけが25年後の世界に脱出できたのか。それができるのなら、過去の住人たちも25年後に脱出できそうなもんだが。そして、75年バージョンの息子は結局はどうなった?
まぁそういう部分よりもホラーかつミステリ仕立てな物語を軸に韓国映画らしい親子愛を描いた作品だと思うので腐しても仕方ないんだけど、気になるもんは気になる。
あと、おそらく見直せばそういう描写あるのかもだが、あの殺しの日には、弟はすでに死んでるんだよね? なのにどうしてあの日に彼が登場したのか。あの屋敷には死者を呼び寄せる力でもあるんだろうか。
楽しんだという割には文句ばっかだし、集中して観られてないので謎ばかりな作品であった。
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