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映画 ミスターガラス ネタバレ感想 シャマランユニバース完結編?

ミスターガラス
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ミスター・ガラス

『アンブレイカブル』『スプリット』に続くシャマランユニバース作品。過去作の登場人物が一堂に会し、精神科医から「お前らの異能はすべて妄想の産物」的に論破されかかって、果たしてどうなるのかという話。ネタバレあり。

―2019年公開 米 129分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「アンブレイカブル」の続編となるサスペンス・スリラー。ある施設に不死身の肉体を持つデヴィッド、壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス、24の多重人格者ケヴィンが集められる。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であると証明しようとするが……。監督は、「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン。出演は、「デス・ウィッシュ」のブルース・ウィリス、「キングコング 髑髏島の巨神」のサミュエル・L・ジャクソン、「XMEN」シリーズのジェームズ・マカヴォイ。(KINENOTE)

あらすじ:フィラデルフィアのある施設に、特殊な能力を持った3人の男たちが集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)、非凡なIQとこれまで94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス(サミュエル・L・ジャクソン)、24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)。彼らの共通点は、自分が人間を超越した存在だと信じていることだった。精神科医のステイプル(サラ・ポールソン)は、それらがすべて彼らの妄想であることを証明しようとするが、それは決して足を踏み入れてはならない禁断の研究だった……(KINENOTE)

監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:ブルース・ウィリス/サミュエル・L・ジャクソン/ジェームズ・マカヴォイ/アニャ・テイラー=ジョイ/スペンサー・トリート・クラーク/シャーレイン・ウッダード/サラ・ポールソン

ネタバレ感想

個人的には、3作の中では『スプリット』が一番面白かったかなぁ。その次が本作で、最後が『アンブレイカブル』。そもそも、シャマラン作品にはぜんぜん思い入れがなくて特別好きな作品もない中で、なぜかこのシリーズだけすべて観たのは、シャマランパイセンが過去作まで引っ張り出してきて自身の箱庭世界を創出し、何を表現したかったのかなと気になったから。

で、それをいろいろ考えたけど、善悪の基準を云々したいのか、誰もがみんなヒーローだと言いたいのか。…よくわからん。

ともかく、最初から最後までそれなりに楽しめる。前作の少女や前々作のデヴィッドの息子、ガラスのお母さんとか、過去作の人たちが一堂に会して、それぞれがきちんと役割を果たすところがよい。そこに新しく入ってきたキャラの精神科医が絡んできて、物語が二転三転していく。

ここでネタバレしとくと、最終的に精神科医は何か世の中の秩序を保つために、正義と悪を成すヒーローや悪人という異能の超人たちの存在を世の中から隠すために暗躍している団体の一員だったらしい。

であるから、ガラスやダンやビーストたちと対話を交わすことで、彼らの能力が妄想に過ぎないことを証明しようと働きかける。それが無理である場合は、ラストのように彼らの存在を抹消しにかかるのである。

それがうまくいったかと思わせて、ラストはガラスが自分たちの存在を動画で拡散することで、世の人たちに自身にも異能の力がある可能性を示唆し、目覚める人が現れることを予兆させて物語が終わる。なるほどと思わせた。なかなかキレイにまとまっていくこの展開は面白いと思った。

とはいえだ。3人の異能が他のヒーローものと比較するとさほど大規模なものでもないし、ビーストもダンも単なる力持ち的な描かれ方しかされないので、その辺のこじんまりした感じがちょっとね…。ガラスに至っては虚弱体質な天才ってだけだしなぁ。

だから、動画が拡散していくラストシーンがなんか滑稽に感じてしまって、少し笑ってしまった。ビーストが車をひっくり返している動画とか、壁を這い回ってるのとか、普通の人間にはできなくてすごいんだけど、果たしてCGとか技術が発達した現代社会で、あの動画において示されていることを本当のこととして受け取る人がどれだけいるのだろうかと思ってしまうのである。

そう考えるとシャマランパイセンはけっこう等身大なヒーロー像を想定してて、その現実性みたいなものを描きたかったのかもしれん。かえって俺のほうが、アメコミ作品とかさほど鑑賞しないわりに、ヒーローを完全に想像の産物としかとらえられないくらいに、既存のイメージに毒されているのかもしらん。まぁでも、あの表現には笑ってしまったのは確かである。

ついでに、細部の設定にはツッコミどころありまくり。それをいちいち紹介するのは面倒だしやめる。果たしてこれ、続編あるんだろうか? それなりに完結してると思うのでもう終わりかな?

映画 アンブレイカブル ネタバレ感想 対照的なガラスとダン
続編がそろそろ公開されるらしいということで、鑑賞してみた。当時の評価がどうだったんか知らんけど、予想以上に淡々として地味な内容なスーパーマン映画だった。ネタバレあり。 ―2001年公開 米 107分―
映画『スプリット』ネタバレ感想 セルアウトしちゃいます!
シャマランパイセンに思い入れは全くない。彼の作品を4~5作くらいは観ているはずだが、その中でも本作はけっこう面白いと思った。多重人格ものを今さらやってのける、パイセンのチャレンジ精神に乾杯! ネタバレあり。 ―2017年 米 117分―

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