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映画 ロープ/戦場の生命線 ネタバレ感想

映画 ロープ
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ロープ/戦場の生命線

紛争が終わった直後のバルカン半島のある村に派遣された救援活動家たちの体験を描写したお話。シリアスなドラマで真に迫るシーンもありながら、ところどころにユーモアもあって最後まで楽しめる佳作。

―2018年公開 西 106分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:国境なき医師団に所属するパウラ・ファリス原作、ベニチオ・デル・トロらのアンサンブルで国際援助活動家の活動を描写した人間ドラマ。国境なき水と衛生管理団の5人は、犯罪組織が井戸に投げ込んだ死体を引き上げるため、ロープを求めて危険地帯をさまよう。ドキュメンタリーも手がけるフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督が、紛争直後のバルカン半島を背景に危険に身をさらす活動家たちの日常をユーモアを交えながら描き、第30回ゴヤ賞にて最優秀脚色賞を受賞。第68回カンヌ国際映画祭監督週間部門正式出品作品。(KINENOTE)

あらすじ:1995年。停戦直後のバルカン半島にある村の井戸に死体が投げ込まれ、生活用水が汚染される。それは、水の密売ビジネスを企む犯罪組織が仕かけたものだった。国籍も年齢も異なる国際援助活動家・国境なき水と衛生管理団の5人は死体を引き上げようとするが、ロープが切れてしまい、やむなく代わりのロープを求めて武装集団が行き交いそこら中に地雷が埋められた危険地帯をさまよっていく。売店でも国境警備の兵士にもことごとく断られどうにもロープが入手できない中、ある少年と出会い、衝撃の真実と向き合う。(KINENOTE)

監督・脚本:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
出演:ベニチオ・デル・トロ/ティム・ロビンス/オルガ・キュリレンコ/メラニー・ティエリー/フェジャ・ストゥカン/セルジ・ロペス

ネタバレ感想

ベニチオ・デル・トロはけっこう好きな役者なので、彼が主演してることもあって気になってた今作。アマゾンプライムで見つけたので鑑賞してみた。

紛争地域に派遣されて援助活動を行うデルトロ率いるチームが、地元のギャングが金儲けのために死体を投げ込み汚染した井戸から、死体を引き上げるためにジタバタするーーというのが適当なあらすじ。

デルトロ(マンブルゥ)と相棒のビー(ティムロビンス)は援助活動家として経験豊富なようで、地雷原の脱出方法や、地元民との接し方などにそれなりに精通しているし、土地に溶け込んでさまざまな支援活動を行ってきたようだ。二人ともくたびれたオッサンで、低賃金らしい今の仕事をよく続けてるなと思うけど、日常にはさほど戻りたそうには見えない。

では、何で今の危険かつ過酷な状況から脱しようとしないのかというと、それは自分たちにもよくわかってないような感もある。でも、何かのやりがいはあるんだろう。でなければ、ラストのように糞を片付けになんて行きたくないはずだ(笑)。あとは、日常に戻ってノウノウと暮らし続けられるほどには鈍感でないんだと思われる。

あれだけ過酷な場で働き続ければ、戦場帰りの兵士のようにトラウマ抱えてもおかしくないわけで、そういう状態にはならないと言っても、危険と隣り合わせの日々にスリルと楽しみを感じつつ、地元の人々の救う活動ができる、日常にはなかなか味わえない体験の中で、日常生活を忘れてしまって、何かマヒをしつつも、やっぱり離れがたい何かを感じているのだ。

たとえ日々の努力が実らず、つまりロープを何とか手に入れたのに死体を処理できなかったとしても。

そうした彼らの体験の中で現れてくるのは、そうした過酷な地で生きざるを得ない地元の人たちの暮らしと、公務員みたいな動きしかしない役立たずの国連軍と、紛争が終わったとはいえ、捕虜を始末しようとしている地元軍の苛烈さなどである。

邦題はやたらとロープを強調する意味不明なタイトルだが、あれにはどういう意図があったのか、ようわからん。あと、マンブルゥの元浮気相手などが登場するあの設定が必要だったのかもようわからん。

いずれにせよ、活動家たちの仕事を時にユーモアを交えて描写している内容がなかなか楽しめた。

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