マグニフィセント・セブン
『七人の侍』、『荒野の七人』が下敷きになっているそうで、確かに内容的にはそのまんまって感じ。ラストで使われる音楽も『荒野の七人』だよね。ということで、「悪者は俺たちがぶっ殺す!」という正義側(メンバーに犯罪者もいるが)の活躍が描かれる内容。話の筋もシンプルでわかりやすいので、物語にのめり込みやすく、鑑賞後はスカッとできるんではないか。ネタバレあり。
―2017年 米 133分―
解説とあらすじ
解説:「サウスポー」のアントワーン・フークア監督が、「七人の侍」及び「荒野の七人」を基に現代的視点で描いた西部劇。悪党に町を脅かされ、未亡人のエマは賞金稼ぎのサムらアウトロー7人を雇う。町を守るために立ち上がった彼らの、壮絶な戦いが始まる。賞金稼ぎのサムを演じる「トレーニング デイ」でアカデミー賞を獲得したデンゼル・ワシントンや、ギャンブラーのジョシュ役の「ジュラシック・ワールド」クリス・プラットをはじめ、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンら豪華な顔ぶれが揃う。(KINENOTE)
あらすじ:ローズ・クリークの町の人々は悪党バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サーズガード)の脅威にさらされ、絶望的な日々を送っていた。そんな中、未亡人のエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、さらに彼が選んだギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)やスナイパーといった7人のアウトローを雇う。金で雇われた彼らだが、町を守るため壮絶な戦いに挑むうちに、目的が金だけではなくなっていく。(KINENOTE)
予告とスタッフ・キャスト
(YouTube ムービー)
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン/クリス・プラット/イーサン・ホーク/イ・ビョンホン/ヴィンセント・ドノフリオ/ピーター・サーズガード/ヘイリー・ベネット
男汁満載の物語にスカッとしたいならオススメ
今年劇場に観に行けなかったので、レンタルで鑑賞。娯楽作品としてなかなか面白く完成されている内容だと思う。なので、本当に単純に、アクション映画を観てスカッとしたい人にはおススメである。
早撃ちシーンや最後の激戦なんかも迫力があってよい。
ということで、この7人は、それぞれの信念というか思いを果たすために死地にとどまり、悪の軍団と激戦を繰り広げるのである。普通、そんなんできないよね。俺だったら死ぬかもしれない戦いになんて、あえて望みたくないでござる。
そういうできそうもないことをやっちゃうから、この7人に男気を感じてかっこいいなーと思えるのである。ただ、なんとなく生き残るのが誰なのかわかっちゃうところはどうなんだろうかとは思った。
感情移入しやすい人物が命を落とす(主人公除く)
実は、主人公をのぞいた6人の中で、深く人物が描かれない、もしくは感情というか人となりがあまり表に出てこない人間が生き残っているように思える。ネタバレすると、それはメキシカンとインディアンだ。
インディアンは多少そういう描写はあったものの、実は、彼が戦死しても鑑賞者にはさほど感情の揺れはなかったのではないかと思われる。メキシカンにいたってはもっとだ。彼はクリスプラット扮するジョシュとの関わりが少し描かれるくらいで、それほどキャラが立っていないのである。だから、彼も仮に戦闘で命を落としても、観ているほうとしてみれば、「ふーん、気の毒だね」くらいで終わってしまうと思われる。
つまり、この作品で命を落としたキャラたちは、ラストまでの過程で鑑賞者が感情移入しやすいような個性的な部分が描かれていたということである。
そのために、命を捨てて戦う描写に感銘を受け、彼らをカッコイイと思うのだ。いずれにしても、重みはないので後を引く内容ではないけど、娯楽作品としては楽しめる映画だと思います!
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