ジュラシック・ワールド新たなる支配者
恐竜たちと共生するようになった世界で前作の主人公が保護していた娘とラプトルの子どもを誘拐されたことでジタバタする話。過去作の登場人物も出てくるシリーズ完結編…らしい。ネタバレあり。
―2022年公開 米 147分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:現代に蘇った恐竜たちが大暴れするアドベンチャー「ジュラシック」シリーズ完結編。ジュラシック・ワールドが存在した島が火山噴火で壊滅し、恐竜たちが世界に放たれてから4年。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、再び壮大な冒険に旅立つ。出演は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のクリス・プラット、「ロケットマン」のブライス・ダラス・ハワード、「ジュラシック・パーク」のサム・ニール&ローラ・ダーンもシリーズに復帰。(KINENOTE)
あらすじ:ジュラシック・ワールドが存在した島“イスラ・ヌブラル”が火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちが世界中に放たれてから4年。人類はいまだ恐竜と安全に共生する道を見出せずにいた。そんな中、オーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、山小屋で恐竜の保護活動を続けながら生活していた。2人と共に暮らすのは、14歳になったメイジー(イザベラ・サーモン)。ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘のクローンとして誕生した少女だ。オーウェンたちが人里離れた土地で暮らすのは、メイジーを守るためでもあった。ある日、オーウェンは子どもを連れたヴェロキラプトルのブルーと再会する。ところが、何者かにブルーの子どもが誘拐される事件が発生。ブルーに子どもの奪回を約束したオーウェンは、クレアと共に救出に向かうが……。一方、サトラー博士(ローラ・ダーン)は、ある目的のため、世界各地から恐竜を集めて研究する巨大バイオテクノロジー企業“バイオシン”を追っていた。そこへグラント博士(サム・ニール)も駆けつけ、マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)に協力を求める。人類と恐竜の共存の前に立ちはだかるバイオシンの恐るべき計画とは……? オーウェンとクレア、そして3人の博士は大切な命と世界の未来を守り抜けるのか……?(KINENOTE)
監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ローラ・ダーン/ジェフ・ゴールドブラム/サム・ニール
ネタバレ感想
シリーズ完結編ってことで初日に鑑賞してきた。このシリーズ(ワールドのほう)について俺は、中生代の生物たちが大暴れしてくれるのを期待するだけになってて、内容なんてもうどうでもいいやって感じで鑑賞してきた。
でまぁ、前作で隔離してた恐竜が世界中に放たれたわけだから、今作では人類と恐竜がいかなる共生の道を歩んでいるのかと、その中で恐竜たちが人類文明を破壊するかのようにメチャクチャ暴れている内容を期待してたんだが、やっぱりそういう話にはなってなかったなぁ。
結局、大企業が恐竜保護の権利を持って、自社の私欲のために恐竜の遺伝子を利用している内容になってて、期待外れ。こんなんじゃ、前作で恐竜たちとの共生の道云々なんて話がなかったのと同じようになっている印象。
考えてみれば、いくら世界中に恐竜が放たれたと言っても、そうそう人間と遭遇するもんじゃないわな。現実でも、野生動物に触れる機会なんて人間にはそんなにないわけだし。それらを踏まえると話をそっちの方向に持ってくのが難しいのはわかるんだけど、なんだかなぁ。
ということで、過去シリーズの登場人物も出して、既視感を覚えるような恐竜パニックシーンを描くことで、ファンを喜ばせようと試みたような内容になっていた。でもねぇ、主要人物たちのほとんどが過去の主役たちなんだから、簡単に死なせるわけにはいかない。てなことで、犠牲になる人もほとんどなくみんな生き残っちゃう展開。
さらに、この作品で最も脅威になっているのは、イナゴの大群なんであって、食糧危機を招く恐れのある存在として描かれているので、ある意味での存在感は恐竜以上ってのは恐竜映画としてどうなんだろうか(笑)
とは言え、子どもの頃は恐竜大好きで、古生物学者になりたいと夢見たことのある俺としては、いろいろな中生代の爬虫類たちが登場するのは観ているだけでも楽しい。当時、自分が見ていた図鑑には載っていなかったような恐竜も登場してきて、その辺は新鮮な気持ちで見られた。
恐竜は寒い地域には住めないみたいなことが当時の恐竜本には書いてあった覚えがあるけども、最近の研究成果では、寒冷地に生きていた恐竜もいたみたいで、その辺は後から調べて知ったんだけども、俺の知識は完全に子どもの頃のもので止まっていた(笑)。
ということで、話自体は大して面白くないんだけども、恐竜との追っかけゴッコのシーンは迫力もあるし、純粋にそこだけを楽しめばいいのだと頭を切り替えて鑑賞してたので、娯楽作品としては楽しんだ。
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