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映画 HOMIE KEI チカーノになった日本人 ネタバレ感想

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HOMIE KEI チカーノになった日本人

―2019年公開 日 73分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:米刑務所内でメキシコ人ギャンググループ・チカーノに認められた日本人・KEIのドキュメンタリー。帰国後、日本のチカーノ・ブームを牽引する一方、ボランティア活動にも取り組むKEIを7年に渡り取材し、壮絶な過去から現代に至るまでの様々な顔に迫る。(KINENOTE)

あらすじ:1961年東京生まれのKEIは、ヤクザ時代にFBIのおとり捜査で捕まり、アメリカの刑務所に投獄される。弱き者は容赦なくやられる地獄のような場所でたった一人の日本人でありながら、最後まで人に媚を売らず、徒党を組まず、死を覚悟して自己を全うし続けた。そんな彼の命を賭けた無謀な男気は、チカーノというアメリカで最強最大のギャンググループから信頼を得る。メキシコ人の血100%ピュアブラッドしか仲間に入ることのできないチカーノの世界に、KEIは仲間として受け入れられた。子供のころから天涯孤独に生きてきたKEIは、真の家族愛・仲間愛に守られ、地獄から這い上がる。出所したKEIは帰国すると、まず母親との絆を修正し、自らの家族愛を取り戻す。そして、ファッション、タトゥー、書籍、コンピレーションCD、DVD、映画などの幅広いプロデュースでチカーノ・ブームの象徴的存在になる。また、米刑務所内で取得したカウンセラーの資格を生かして、ボランティア団体Good-Familyを設立し、引きこもりなど問題を抱える少年少女や親たちが集まるHOMIE Marine CLUBを運営し、現代社会へ一石を投じようと試みている。(KINENOTE)

監督:サカマキマサ
出演:KEI

ネタバレ感想

上映時に鑑賞できずにそのままになっていたら、配信されていたので鑑賞。このKEIという人、最近は本を出版したりテレビに出演したりしてたらしいけど、未読・未鑑賞なので前知識がまったくない状態で鑑賞した。

で、俺はバイオレンス作品とかギャング系の映画が好きなこともあって、このアウトローを地で行く人の本作を面白く観ることができた。一般人とはまったく境遇の異なる環境で、裏社会で生きざるを得なかった男が、いかにしてアメリカの刑務所で生き残り、メキシコ人ギャングのチカーノと絆を深めていったのかがわかる内容になっている。

惜しいのは、あまりにも濃いアウトロー世界を歩んできた人なので、70分程度の尺では説明しきれていない部分もあって、もう少し掘り下げてインタビューしてほしいなと思う部分もあったところ。ただその辺は、出版されてる本とか漫画とか、最近は本人出演のYouTubeもやっているようなので、その辺で補完できるかもしれない。

いずれにせよ、恵まれたとは言えない家庭環境で育った男は、親からの愛情を得られなかったためにすさんだ生活を送っていたようで、紆余曲折を経て、血のつながりがないチカーノたちと交流を深める中で、他者との絆を構築していく。アウトロー的な人たちは仲間との信頼関係を築いて家族的なコミュニティをつくる人が多い印象。この人の人生もまさしくそのような感じだ。

であるから、出所後、日本からわざわざ旧友たちを訪ねて交流を深め、帰国後に生みの親が死去していたことに対しては、悔恨の情をさほど感じさせない。なぜなら、チカーノたちとのつながりのほうが自分にとっては欠かせないものであるからだ。

そして、奥さんがまたよい。「彼に家族というものを教えてあげている」んだそうだ。美人だし性格もよさそうなところがまた羨ましい。

現在のKEI氏は少年少女を対象に慈善活動のようなことをしている。彼は過去の犯罪歴や人を傷つけたことなどを、現在の行為によってチャラにしようとは思っていない。過去の罪はぬぐうことはできないのだ。それでも、現在は少しでも善行を積む。それは贖罪というよりは、ただ自身が生きるために必要なことであるのだろう。そこに、KEIという人物が裏社会から表社会に出ることのできた、人としての生き方の軌跡があるようにも見える。

悪を為した人間が現在善行を積んでいることを単に賞賛する映画になっているわけでもなく、ただ淡々と体験してきた事実を述べているように見えた点において、この作品のスタンスは誠実だと感じる。

 

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