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「あくなき挑戦 ジョニー・トーが見た映画の世界」 感想

ジョニートー
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あくなき挑戦 ジョニー・トーが見た映画の世界

―2013年製作 中 95分―

解説:映画専攻の生徒が、香港映画界の伝説的人物ジョニー・トー監督を公私ともに撮影し、業界やそのキャリア、創造のプロセスに関する思いや考えを切り取った作品。(Netflix)

監督:フェリス・リン

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感想

ネットフリックスで鑑賞。学生が撮影したドキュメンタリーらしい。ジョニー・トー監督をはじめ、製作スタッフや役者など、よくこんだけの面子が取材に応じたもんである。才能ある若手監督ということなんだろうか。

実はこの映画ではなく、俺は『映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて』という別のドキュメンタリーを見るつもりで、間違って本作を鑑賞してしまったのである。ジョニー・トー監督が好きなので別にいいんだけど。

このドキュメンタリーを鑑賞してわかるのは、ジョニー・トーが考えるプロとは、どういう姿勢で仕事をしている人なのかということだ。全員が彼の望むようなプロ意識で仕事ができるなら、世の中はもっとよくなるかもしれない。だが、そこまで一つのものを愛して、それに全てをかけられるようなものを持たない人には、彼の思うようなプロフェッショナルになるのは難しいだろうと思われた。

「人生半分降りたい」とか思っている俺みたいな人間は当然、彼の言うプロには当てはまらん。彼の言うようなプロ的な姿勢でいるべきとは思うものの、そこまで入れ込みたいことがないですからのう。そういう人間にとっては、彼の思うようなプロと一緒に仕事をするのは、けっこうツライ。面倒くさい場合もある。いろいろと刺激を受けて、自分自身の成長につながる場合もあるんだけど。

あとは、彼が仕事人としてどのようなことを大切にしているのかがわかる。思ったより社会貢献というか、映画界に貢献的な仕事もたくさんしている人みたい。後進の育成にも熱心なようで。まぁそれはそれですごいことだが、彼の作品のファンとしては、そんなことよりたくさん自分で映画撮ってくれという感じはする。

あともうひとつ、香港の映画業界全体のことを考えて活動している監督は、やっぱり香港という土地が大好きな人なんだろうということだ。ファンにとってはある意味自明だが、その点もよく伝わってくる。

この作品はネットフリックスで鑑賞できます。

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映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて 感想
8年に渡って取材した内容を60分にするってのはかなり大変だと思うが、それだけ長い期間かけてきたようには思えない薄っぺらさ。香港の街並みなど趣のある風景を入れ込むのは別にかまわないけど、ジョニー・トーの何を表現したかったのかボヤけているように思った。 ―2013年公開 仏=香=中 60分―

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