画面の向こうの君は
出会い系アプリみたいのを始めたボンボンの俳優が、謎の女性とのやりとりを通じて人生狂い始めちゃう話。オチはなるほどそう来るか――とは思わせる。ネタバレあり。
―2019年製作 伊 79分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:俳優であり実業家の御曹司であるニックは、ローマで初めての映画撮影に挑む中、出会い系アプリにのめり込んでしまい、やがて破滅への道を歩み始める。
監督・脚本:エリザ・フクサス
出演:ヴィンチェンツォ・クレア/ジェシカ・クレッシー/グレタ・スカラーノ
ネタバレ感想
適当すぎるあらすじ
俳優で実家が会社経営しているので金持ちのニックは、彼女とイチャイチャしながら暮らしている。ある日、ローマで撮影する映画のキリスト役に抜擢された彼は、うきうきしながら故郷に戻ってきた。
ちなみに、彼女から卒論のために出会い系アプリに登録してみてほしいと頼まれたニックは、ロレンツォという偽名でマリアという女性とやりとりを開始。
で、やりとりしてみると、マリアはなぜかニックのことをよく知っている。彼が今何をしているか、どんな性格かなぜ高所恐怖症なのか、などなど。
で、ニックは恋人が妊娠してるにも関わらず、マリアが心の拠り所になってきて、ネット上だけでなくリアル世界で会いたがるんだけども、マリアははぐらかすだけで実際に会うことはできない。で、そのうちに役者のことやら、家のことやら、生まれてくる子供のことやらで、あたまグチャグチャになってきたニック。いったいどーなってしまうのか。
というのが超適当なあらすじ。
なるほど、そんなラストか
最終的にニックはマリアとの対面を果たすが、何と彼女はAIみたいなもんで、バーチャルな世界の存在だったのだ。プログラミングによってアプリの知名度を上げるべく、蓄積された情報でニックのことを知っていったらしい。
なので、思わせぶりな存在だったオフィーリアは単なるストーカーみたいなもんだったらしい(俺にはそう見えた)。
タネを明かされればなるほどと思うし、マリアの存在はある意味では神みたいなもんで、その辺に恐ろしさを感じるものの、映画としては、ちっとも面白くない。
ニックは孤独だったそうだ。それをマリアは埋めてくれる存在だったんだな。しかしマリアの目的はそうでもなかったのだ。彼を使って、アプリの存在を世に知らしめるようにプログラミングされていたので。それしか目的はない。なかったけど、そうでもないような相手をニックにはしている。
でもなぁ、もう少しなんとかならんかったのかね。
この映画は、ネットフリックスで鑑賞できます。
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