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映画 ウルフオブウォールストリート ネタバレ感想 実話を基にしたドタバタ劇

ウォールストリート
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ウルフ・オブ・ウォールストリート

―2014年公開 165分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:実業家ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を映画化。貯金ゼロから年収4900万ドルまで成り上がった男の成功と破滅を描く。監督は、「ヒューゴの不思議な発明」のマーティン・スコセッシ。出演は、「華麗なるギャツビー」のレオナルド・ディカプリオ。(KINENOTE)

あらすじ:22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新なアイディアと巧みな話術で、瞬く間になり上がっていく。貯金ゼロから26歳で証券会社を設立したジョーダンは、年収4900万ドルを稼ぐようになるが、常識はずれな金遣いの粗さで世間を驚かせる。すべてを手に入れ、“ウォール街のウルフ”と呼ばれるようになった彼の行く末には、成功以上にセンセーショナルな破滅が待っていた……。(KINENOTE)

監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジョナ・ヒル/マーゴット・ロビー/マシュー・マコナヘイ/ロブ・ライナー

ネタバレ感想

3時間近い尺の大作ではあるが、コミカルかつハイテンポで物語が進んでいくので、冗長さは感じずに劇終まで楽しめる、実話を基にしたドタバタ劇の良作。

主人公のジョーダンを演じるディカプリオがイイ味出しているし、出てくる出演者のほとんどがマトモな人間でないところが笑える。まさに一般人の感覚ではない生活をしているこの作品の登場人物で、多少マトモなのはジョナヒル演じるFBI捜査官とジョーダンの最初の奥さんくらいなものか。あと、マーゴットロビー演じる2番目の奥さんも、悪い人ではない印象。美人だし。

しかしまぁ、これが実在の人物をモデルにした話だってんだから、ぶっ飛ぶ。まじでジョーダンと、彼の会社の社員たちはとてもまともには見えない。欲望に忠実で、それを満たすことに全力を注ぐ人生なので、金まみれ、ドラッグまみれ、性交しほうだいの、成功者の物語だ。

欲望に充実で、それを満たすためにわき目もふらずに金儲けができるというメンタルの強さがあるのはうらやましい。要するに道徳だの倫理観なんてものは、無きに等しいがごとく生きられるからだ。自己実現というよりは欲望を満たすための金儲けなので、ジョーダンの仕事ぶりにはコンプライアンスも糞もない。サービスの提供相手が損をしようが関係ないのである。マネーだ、メイクマネーすればいいのだ。アメリカはビジネスの国であるってことを地で行くような金のもうけっぷり。

彼は話術がたくみなので、電話営業で相手を落としてしまうらしい。しかも、それで稼ぐ一件あたりの額がかなりのもの。まさに口八丁手八丁、その中身に誠実さなどかけらもないし、相手に対する配慮もない。それでも、客となる電話口の相手は、彼の虚言に魅力を感じて、自分の見返りを期待して金を払ってしまうのである。

彼は一度、FBIに捕まって没落するわけだが、後に復帰して、今度はその巧みな話術を商売の術として、自己啓発セミナーみたいなのの講師として活躍したらしい(今は何してるのかは知らん)。で、ラストの講演シーンで出てくるのが、作中2度目となるペンをどう売るかという質問。普通はみんな、このペンの魅力について語る。しかし、ジョーダンにしてみればそんな売り方は2流、3流。

需要と供給を生み出すには、そのペンをまず使わせるように仕向けるのだ。つまり、「名前を書け」と相手に要求するのである。なるほどと思います。なるほどと思いました。そして、自分でジョーダンの問題を考えてもサッパリそんなことを思いつかなかった俺みたいな人間は、営業には向いていなんでしょうなぁ。

そういえば営業に毛が生えたような仕事を以前していたことがあるけども、売るものに自分が魅力を感じてなかったので、売れても何だか後ろめたくて、申し訳ない気持ちになっていたことを思い出す。こういうアホは、営業マンとして3流以下なんだろうねぇ。でもまぁ、そういうのに苦痛を感じてたのが辞めた一因ではあるので、俺は逆立ちしてもジョーダンのような成功者にはなれないのである。

善悪を気にし始めたら、大儲けなんてできないんでしょうね。

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コメント

  1. ヨウくん より:

    日本発売の円盤ではいくつかのシーンにモザイクがかかっています。海外の無修正版はどうなっているでしょうね。
    たしかハチャメチャのシーンである役者の股間がもろ映った気が(笑)

    • hanori より:

      自分も日本版で鑑賞してるので、とうぜんモザイクかかってたはずですが、たまに性器もろだしの作品ってないですか? こないだアマプラで鑑賞した『容疑者ホアキンフェニックス』はそうでした。詳しくないんですけど、その辺の基準てどうなってるんでしょうね。毎度コメントありがとうございます!

  2. ヨウくん より:

    海外の基準は確かによくわかりませんね。例えば「ブレイキングバッド」はどうみても成人向け作品なのに、一応F**Kワードは口にしてはいけないようです(ビッチならOKのもなんか笑える)。放送チャンネル各自のルールかな。
    個人的に海外ドラマ「スパルタカス」は一番ぶっ飛んでいます。セックスとか首切りとか当たり前。エピソードごとにすごい血が出ます。奴隷たちの股間も躊躇なく映します。日本では難しいでしょうがもし海外の無修正版を見られる機会があればぜひ一度観てください。

    • hanori より:

      ブレイキングバットはそのワードなかったですか。自分は全然気づかなかったです。ああいう内容にはつきものなのに(笑)。スパルタカスは古い映画のほうしか知らなかったです。観たことはないですが。ヨウくんさんの住む国って、無修正版の作品でも見られるんですか? だとしたら意外です。

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