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映画『おじいちゃんはデブゴン』ネタバレ感想 サモハンカムバック

おじいちゃんはデブゴン
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おじいちゃんはデブゴン

5月公開の期待の一作ということで、武蔵野館で鑑賞してきた。近年のサモハンは本当に渋くてカッコいい。こういうオッサンを見ていると、歳を取るのも悪くないなって思うのである。ネタバレあり。

―2017年 中国=香港 99分―

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解説とあらすじ

解説:「燃えよデブゴン」シリーズのサモ・ハンが監督・主演・アクション監督を務めたカンフーアクション。一人暮らしで認知症気味の退役軍人ディンは、中国マフィアとロシアン・マフィアの抗争に巻き込まれた隣人の父娘を救うため、封印していた必殺拳で悪と戦う。出演は、「ファイヤー・ストーム」のジャクリーン・チャン、「グレートウォール」のアンディ・ラウ、「ライズ・オブ・ザ・レジェンド 炎虎乱舞」のフォン・ジャーイー、「わが家の犬は世界一」のリー・チンチン、ドラマ『遊剣江湖』のチュー・ユーチェン、「ドラゴン・ブレイド」のジェームズ・リー・ロイ。また、ユン・ピョウ、ユン・ワー、ユン・チウ、ツイ・ハーク、ディーン・セキ、カール・マッカ、フー・ジュン、ウィリアム・フォン、エディ・ポンといったサモ・ハンと関係が深い顔ぶれがゲスト出演している。(KINENOTE)

あらすじ:拳法の達人ディン(サモ・ハン)は人民解放軍の中央警衛局で要人警護にあたっていたが、退役した今はロシア国境に近い中国最北東部にある故郷の村、綏鎮市で一人暮らししている。66歳のディンは物忘れが激しく、医師から認知症の初期症状と診断されており、隣家に住む少女チュンファ(ジャクリーン・チャン)にのみ心を許していた。彼女の父レイ・ジンガウ(アンディ・ラウ)は定職に付かず、ギャンブルばかりして中国マフィアに多額の借金をしていた。チュンファは父と喧嘩をすると、ディンの家に逃げて来るのだった。中国マフィアのボス、チョイ(フォン・ジャーイー)は借金返済を待つ代わりに、ウラジオストクでロシアン・マフィアの宝石を奪うという危険な任務をジンガウに与える。チョイの手引きで見事強奪に成功するが、魔が差したジンガイは宝石を持ち逃げする。チョイはチュンファを誘拐してジンガイをおびき出そうとするが、ディンは無敵のカンフー技で阻止する。しかしある夜、ジンガイは自宅に戻ってきたところを待ち伏せしていたチョイに殺害される。また、ロシアン・マフィアはチョイが宝石を強奪したと思い込み、中国に乗り込んでくる。そんななか、チュンファが消えてしまう。ディンはかつて、彼が目を離したために孫娘を失い、そのため実の娘とも縁を切り、孤独に生きてきた過去があった。そのため何が何でもチュンファを探し出すと心に決めたディンは、彼女の行方不明にチョイが関わっていると踏み、ビリヤード場にあるチョイのアジトを調べて一人で乗り込んでいく。ディンは封印していた必殺拳法でチョイの部下を次々と倒し、チョイにチュンファの居場所を問いただす。そのとき、チョイたちを皆殺しにしろと命じられたロシアン・マフィアたちが押し入って来る。ディンはチュンファを救うため、巨漢のロシアン・マフィアにも怒りの拳を炸裂させる。(KINENOTE)

予告編・スタッフ・キャスト

(映画ライフログサービス KINENOTE)

監督・アクション監督:サモ・ハン
出演:サモ・ハン/ジャクリーン・チャン/アンディ・ラウ/ユン・ピョウ/ツイ・ハーク/ディーン・セキ/フー・ジュン/エディ・ポン

おじいちゃんを怒らせないで!

おじいちゃんを怒らせないで! というコピーなもんだから、サモハン先生が怒って悪人をぶちのめす映画だろうと思って鑑賞にいってきた。もちろんサモハンは怒ってはいた。怒ってはいたのだが、予想以上にウェットな内容だったなぁ。

プログラムでは『レオン』+『グラントリノ』って紹介のされ方がしていて、ストーリーは確かに言われてみればそんな感じがしなくもない。ただ、個人的にはカンフーアクションにストーリー性はさほど期待してない人間なんで、あまり言及したいところはない。

キャストが豪華

アンディ・ラウが重要な役どころを演じていて、その役柄が借金まみれのギャンブラーなダメ親父かつチンピラっていう情けなくも娘には愛情を持っている男。ウラジオストクのホテルでけっこうなアクションを見せるなど相変わらずカッコいいオッサンであった。

他にも駅のベンチでいつもボーっとしてる3人組、ツイ・ハークとディーン・セキかな? もう一人は俺にはよくわからなかったが、なかなかいい味だしているし、みんな渋みがあってかっこよかった。

本当に渋くなったよね(笑)

 

触れる相手は全員骨折!

で、肝心のアクションはというと、サモハンが大暴れするシーンは作品中2回ほどある。さすがに年には勝てないようで、スタミナが続かないために息切れして膝に手をついちゃうなど、その辺はリアリティがある。でも、退役軍人の役柄だから、ともかく強い。

相手の手のひらに指を絡めるだけで、ぐちゃぐちゃに骨折させちゃったりとか、体重をいかした全身複雑骨折ぽい技とか、ともかく敵のありとあらゆる骨をバキ折り、へし折り、折りまくり。過去の失態を引きずって人生半分降りちゃってるお爺さんとは言え、ぶちのめすと決めた相手には容赦なし。身にしみついた殺人術で敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げる(投げてないけど)のであった。

そして、敵の息の根を止めるときの表情。あれってブルース・リーだよね。もちろんあそこまで動きのある表情ではないものの。とか思ってたら、プログラムでも評論家がそれに触れていた(笑)。

デブゴン(キンポー先生)が帰ってきた。それだけでいい

じゃあそのアクションシーンが素晴らしいかというと、こないだ『イップ・マン 継承』をメチャクチャ興奮しながら観たこともあって、あれと比較してしまうとどうしても落ちる。サモハンはカッコいいんだけど、なんかスローモーションっぽい流れの、でもスローではない…。あれは何なんだろうか。撮影の仕方とかにはあまり興味がないので、俺にはよく分からない撮り方がされているように見えた。

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てなことで、『イップ・マン 葉問』のような渋くてかっこいいサモハンではなかったが、それは別にいいのである。帰ってきたデブゴン、つまりサモハンの主演作品を観たかっただけなので、十分満足できる映画でした。だったらもっと褒めろよって感じだが。鍛え上げ血に染めてきた拳は、最終的には愛するもののために使うのが、達人の極意か。

本作の舞台は北京よりも北の地方らしく、ロシアのウラジオストックとさほど距離が離れていない都市であった。てなことで、中国とロシアの地続き感がすごくよく出ていて。地続きなのは当たり前なんだけど、今さらながら、大陸では電車でも国境を越えられるという当たり前のことを意識させられた。これは島国に生きる俺の感覚からしてみれば、やっぱり日常ではないわけで、大陸で国境を接して生活を営むってことはすごいことなんだなぁとアホな感想を抱いたのである。

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コメント

  1. なにわ より:

    キャストは良いが、高齢の為、関節技に留まる。仕方ない部分もある。
    ただ、認知症は頂けないかな~。
    少女が友達の家に遊びに行って、連れ去られたと勘違いしてマフィア壊滅させただけって、なんか間抜けっぽい。
    ジャッキーより高齢だからそれ以上は望めないにせよ、ストーリー的にも不完全燃焼で終わった感じが強かった。

    • hanori より:

      なにわさん、返信おそくてすみません。確かに物足りない感じはありましたよね。まぁでも、久しぶりに彼の主演作が観れたので、個人的には満足してます。何度も鑑賞したいとは思わないですけど(笑)。コメントありがとうございました。

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