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映画 ベルベットバズソー 血塗られたギャラリー ネタバレ感想

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ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー

絵画芸術界を舞台にしたホラー作品。業界で商売している人間や彼らの客であるスノッブたちの俗物性を風刺しているような印象を強く感じる内容。ネタバレあり。

―2019年ネットフリックス配信 米 113分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:2019年に配信されたアメリカ合衆国のホラー映画である。監督はダン・ギルロイ、主演はジェイク・ジレンホールが務めた。(wikipedia

あらすじ:ロサンゼルスのアート業界。画廊の商売人たちは如何にして絵を高く売りつけるかということばかり考えていた。そんな彼/彼女らにとって、絵の価値が分からないのに良い絵を買おうとする金持ちはカモでしかなかった。商売人たちはスノッブを上客として扱いつつも、心の底では軽蔑していたのである。ジョセフィーナはそんな世界に飛び込んだばかりであった。ある日、ジョセフィーナは偶然にも素晴らしい絵の数々を発見した。それは同じアパートに住んでいた老人が描き残したもので、極めて不気味な作品ではあったが、傑作の風格がそこにはあった。その話を聞いたモーフとロードラはジョセフィーナを出し抜き、老人の絵画を高値で売り出すことにした。老人は亡くなる間際に「自分の死後、描いた作品は全て廃棄して欲しい」と言い残していたが、利益に目がくらんだ2人は遺言を無視した。絵画の素晴らしさはSNSを通して世界中に発信されていった。ところが、2人の周辺で怪現象が頻発するようになった。事態を重く見たモーフは絵画を処分しようとしたが、時既に遅かった。(wikipedia

監督・脚本:ダン・ギルロイ
出演:ジェイク・ジレンホール/レネ・ルッソ/トニ・コレット/ゾウイ・アシュトン

ネタバレ感想

絵画業界はマネーゲームの世界

ネットフリックス配信作品。無名画家の傑作を手にした業界人たちが、金儲け目当てでジタバタする話。レネ・ルッソ演じるロドラとトニ・コレットが演じるグレッチェンは、金儲けのために画商の仕事をしている。

絵画を評する能力があるからこそ、その仕事ができるのはわかるけども、作品そのものの価値をどうこうというよりは、絵画を利用して利益を得ることを優先している俗物に見える。絵画業界はマネーゲームの世界だ。

主役のモーフは批評家で、それなりの良心はあるように見えたが、ジョセフィーナの気をひくために彼女の嫌いな芸術家を酷評するなどしているので、彼もまた大した人物ではない。

彼は最終的に、無名画家の作品に呪いめいた恐ろしさがあることに気付き封印を試みるが、時すでに遅し。死を迎えることになる。

ホラー要素の薄い、業界の慣習に対する風刺劇

この作品にホラー的要素を期待しすぎると、物足りないと感じる人は多いのではないか。じっさい、そうした作風になっていくのは物語中盤以降くらいだし、犠牲者が出るシーンについても、さほど恐ろしさを感じないため、淡々と物語が進んでいく印象。

むしろ感じるのは、その中盤までに描かれる絵画業界で働く人々の俗物性と、そうした人々に対する風刺精神だ。

てなことでこの作品は、芸術を売り物にして生業としている人間たちを風刺した物語であり、そこで繰り広げられることは絵画芸術にとどまるだけの話ではなく、どの創作物の世界に対してもあてはまることを示唆しているように思える。

芸術とは何か

さらに、資本主義社会において、金の介在しない芸術は可能なのかーーという問題についても考えさせる内容だ。

ラスト、作品を生み出せなくなっていた芸術家のジョン・マルコビッチが、砂浜で円を描き続けるシーン。彼の描く円は、波にさらされるごとに消えていく。それでも彼は描き、描かれた円は波に消えていく。彼にとっては、それが芸術なのだ。売れるか売れないかではない。

一方のモーフとロドラは、金や愛欲など欲望を優先する選択をしたために、死を迎えることになったのだろう。そう考えるに、商業主義にまみれた世界から距離をおいたジョン・マルコビッチ扮する芸術家が生き残ったことが、作り手がこの作品に込めたメッセージなのかもしれない。

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