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映画『プリデスティネーション』ネタバレ感想 孤独に生きて、孤独に死ぬ

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プリデスティネーション

序盤に謎を提示しながら、すぐにその謎を解き明かしに動く展開にならないので、前半は「?」と思う人もいるかも。でもその中に重要な情報が隠されていて、鑑賞するにつれて疑問が解消されていく。最後まで見終えたときには、スッキリさわやか。記事後半部にネタバレあり

―2015年 豪 97分―

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解説とあらすじ

解説:「スターシップ・トゥルーパーズ」の原作『宇宙の戦士』などで知られるSFの名手ロバート・A・ハインラインの『輪廻の蛇』を、「デイブレイカー」のピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟が映画化。時空警察のエージェントが時間と空間を超え連続爆弾魔を追ううちに起こるタイムパラドックスをスリリングに描く。携帯型タイムマシンを操り爆弾魔追跡と後継者探しをするエージェントを「デイブレイカー」でもスピエリッグ兄弟と組んだイーサン・ホークが、性転換せざるをえず数奇な運命を辿る若者を「スリーピング・ビューティー 禁断の悦び」のサラ・スヌークが、時空警察の幹部を「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のノア・テイラーが演じる。(KINENOTE)

あらすじ:1970年11月6日。ニューヨークは連続爆弾魔フィズル・ボマーの脅威にさらされていた。青年ジョン(サラ・スヌーク)は場末のバーのバーテンダー(イーサン・ホーク)に、女の子として生まれ孤児院で育ち、18歳の時に流れ者の男と恋に落ち子供を授かるが相手は蒸発、生まれた子は誘拐され行方知れずになってしまい、出産時に命の危機にさらされ男性となったという驚くべき身の上話をする。彼がジェーンからジョンという名に改めたことをなぜか知っていたバーテンダーは、突如消えたかつての恋人への復讐のチャンスを与えると言い出す。混乱するジョンを地下室に連れて行ったバーテンダーは、時標変界キットという携帯型タイムマシンを取り出し作動させる。ジョンが目を開けると、そこは1963年4月2日、まだ彼がジェーンだった頃に恋人と出会ったまさにその日の大学のキャンパスだった。バーテンダーの正体は未来からやってきた時空警察のエージェントで、自分の仕事を引き継ぐ代わりに復讐に使うための拳銃などをジョンに渡す。バーテンダーの言葉を受け入れたジョンは早速あの恋人を探そうとするが、7年前のまだジェーンだった時代の自分と出会ってしまう。予定通りジェーンが恋人と出会った日にジョンを連れて行ったバーテンダーは、1970年3月2日のニューヨークに戻りもう一つの重要任務である爆弾魔の抹殺に乗り出すが失敗。さらに1964年3月2日のクリーブランドにある病院の新生児室に赴き新生児のジェーンを誘拐、1945年9月13日の孤児院にタイムスリップする。一方1963年にいるジョンはジェーンと恋に落ちていた。バーテンダー、ジョン、ジェーンの運命がもつれあう中、フィズル・ボマーによる最悪の爆破事件が起きようとしている1975年のニューヨークに行ったバーテンダーはある真実を知ることになる……。(KINENOTE)

予告とスタッフ・キャスト

(シネマトゥデイ)

監督:マイケル・スピエリッグ
原作:ロバート・A・ハインライン
出演:イーサン・ホーク/サラ・スヌーク/ノア・テイラー/フレイヤ・スタッフォード

物語の構成が秀逸です

SFの時間移動ものとしては隠れた名作ってことで、DVDで鑑賞。途中で筋がわかりそうなもんだが、俺は最後までアレがアレということはわからんかった(笑)。最後まで飽きさせないよう物語が構築されていて、評価が高いのもわかる良作です。

この物語は前半はいろいろな謎を残したまま、サラ・ヌーク演じる人物の少女の時代から現在までが描かれる。何の前知識もなく鑑賞したので、この作品は何なんだ? と不思議に思いつつも、序盤のバーでの、ある男とイーサン・ホークの会話に引きこまれて行く。

で、男の過去の話については何か退屈だなーとか思いつつも、それがどういう展開につながっていくのかが気になって、物語への興味が持続するのである。

で、後半に入るくらいに大きめのネタバレが一つ。そこからは序盤に起きた出来事の伏線が次々と回収されつつ、ラストまで怒涛の展開で進む。そしてラストのほうで、全てが明かされて劇終。

勘のいい人は途中でどういう展開になるのかわかるだろうけど、俺は最後までだまされ続けて物語を楽しんだ(笑)。

ということで、以下はネタバレ含むので注意。

この作品は、犯人も何もかも全てが俺だったーーというスーパー俺俺映画である。細かい考察なんかは時系列で表までつくって説明している人がいるし、そういう方々のサイトを見てもらえればよいと思う。個人的にはこの映画についてどうこう考えることにはさほど興味が湧かないので、解釈については特に言いたいことはない。要はいろいろなところで言われているように、鶏と卵のパラドックスなんである。

しかしまぁ、自分が生涯で愛する唯一の相手が自分で、その自分との間にできる子どもが自分で、自分が追い続けた相手も自分で、最後に自分を死に至らしめるのも自分という。主人公の生涯ってのは他者がいない、すさまじい孤独の中で幕を開け、その孤独の中で幕を閉じるのだ。

「犯人は俺だったー!」てな内容の作品は数あるけども、この作品のような俺俺映画ってのはかなり珍しいし、他にこんな映画ってあるのかね? という意味では、未見の方にはオススメできる映画だと思った。

ちなみに最近、時間移動系の映画を立て続けに見たいと思ってそうしているんだけど、今のところ自分の琴線に触れる題材を扱ったのには出会ってない。

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